2019年行って良かったピアノコンサートベスト3

2019年に行ったコンサートで、良かったものベスト3を発表します。

 

1位 佐渡裕指揮 日本センチュリー交響楽団 with 反田恭平 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

 

佐渡裕&反田恭平コンビのラフマニノフ、とにかく圧巻としか言いようの無く、私が生涯で聞いたコンサートベスト3に入るかもしれない、というぐらいの素晴い名演奏でした。佐渡裕さんは、以前「題名の無い音楽界」で司会をされていたので、ご存じの方も多いと思います。佐渡さんと反田君のコンビは、以前からとても相性が良く、また感情の波長が合うようで、2017年のコンサート中には2人とも演奏中に感極まって泣いてしまったそうです。 そんな二人の演奏は、息ぴったりでたいへん情熱的でした。

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佐渡裕さんは、指揮者の選別が大変厳しいのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で定期公演に招かれたことのある指揮者です。日本人でこの定期公演に招待された方は、これまで小澤征爾さんと佐渡さんの2人だけだそうです

そんな佐渡さん指揮による演奏は本当に素晴らしく、オーケストラの音が、まるで特大のボールようにひとつに固まってステージから飛んできているような印象を受けました。
また、通常クラッシックの指揮者や演奏者はステージ上で全く喋らないことが多いのですが、佐渡さんはマイクを持ってステージに登場され、演奏前に曲紹介をされていて、このような取り組みも、新鮮で面白かったです。

是非また佐渡さん&反田くんコンビの演奏を聴きたいと思っています。

残念ながらこのコンビの演奏はCD化されていませんが、反田くんのラフマニノフ2番はCD化されていて、こちらも大変すばらしいです。


ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番 / ピアノ・ソナタ第2番

 

2位 ダン・タイ・ソン

アジア人で初めてショパンコンクールに優勝した伝説のベトナム人ピアニスト。子供時代にベトナム戦争を経験し、防空壕で紙鍵盤を使ってピアノを練習した、という逸話はあまりにも有名です。彼の音を例えるならば、ピアノから溢れる上質な真珠の一粒一粒。CDでもその音の美しさを楽しむことはできますが、実際のコンサートで、目の前にあるピアノから、真珠のように洗練された美しい音が聞こえるさまは大変感動的でした。若い人のみずみずしい演奏とはまた違った、大人の円熟味がある演奏だなと感じました。数年に一度はジャパンツアーをされているようなので、次回来日時にもぜひ聞きにいきたいと思います。


ダン・タイ・ソン◎ショパン名曲集

 

3位 牛牛

中国出身。子供のころから英才教育を受けてきた天才ピアニスト。日本で放映されていてたアニメ「ピアノの森」でパン・ウェイのピアノを担当し大変注目されました。彼は名門ジュリアードにフルスカラシップで入学し、2018年に卒業しています。コンサートで聞いた彼のピアノは非常に洗練されていて、情熱的な中に上品さがあり、全体を通じて大変心地良い演奏でした。彼のように幼い頃から演奏経験を積んできたベテランピアニストは、アンコールにも慣れているので、アンコール時にはあらかじめ用意してきた1、2曲を予定通りに弾くことが多いのですが、彼はなんと、アンコールに答えて5曲も演奏をしてくれました。(最後の3曲はその場で決めた様子でした。)観客へのサービス精神が旺盛で、とても良い方だなという印象を受けました。

牛牛君のウェブサイトを確認したところ、彼のサイトには2020年後半のコンサート予定が記載されていませんでした。したがって彼もショパンコンクールに参加する可能性があります。


ショパン エチュード全集

こちらの「パン・ウェイ」アルバムは、本当に素敵でヘビロテしてます。


TVアニメ「ピアノの森」パン・ウェイ 不滅の魂

 

 

 

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