仕事が辛い時、自分の「怒り」と向き合ってみた

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久々のブログ更新です。最近知った「アンガーマネジメント」について書きたいと思います。 

ストレスと「怒り」の関係

ここ数年、仕事や生活のストレスで辛いと感じることが多々あり、どうしたら改善できるのかと自分なりに試行錯誤してきました。

そして先日、自分のストレスは、そもそも「怒り」とセットになっており、この「怒り」を制御することによってストレスが随分軽減される、ということが分かってきました。 

「怒り」について考えるきっかけとなったのは「ケーキの切れない非行少年たち」とう本です。カズレーサーさんが紹介したことで有名になったのでご存じな方も多いと思います。

犯罪に手を染める少年達に関する本なのですが、テレビで警察密着24時を見る時と同じような、まったくの興味本位で購入しました。しかし結果的に、この本が自分自身が長年続けてきた、思考や行動を見直すきっかけになりました。

犯罪を犯してしまう少年達には、家庭環境や学校でのいじめ被害体験など、犯罪に手を染めることになっってしまった原因や背景があります。そんな原因の一つに「物事を悪い方向に捉えて怒ってしまう」ということがあるそうです。例えば誰かに言われた何気ない一言を、「自分は馬鹿にされている」「自分は嫌われている」「自分は不当に非難されている」といった具合に、非常に被害的にとらえてしまうのたそうです。このような思考に至ったのは主に自信の無さによるものなのですが、このような思考から発生したネガティブな思考は「怒り」に繋がります。そして怒りという感情を持つと、人は冷静な思考が出来なくなり、適切な行動を取ることが難しくなるそうです。

「怒り」に対処する

仕事をしていると、おうおうにして「怒り」の感情を持つことがあると思います。私自身も、この本を読んでいて「怒りが正常な判断を鈍らせる」ということについては心当たりがありました。しかし、これまで自分は「怒り」を感じた時に特に何の対処もせず、ただ悶々とした気持ちを抱えながら、仕事を続行していたように思います。自分の行動を振り返ってみると、怒りの感情を抱いたまま仕事を続行した結果、冷静な思考ができず、結果として仕事でのミスを起こしたこともありました。

この本を読んでから、私は「怒り」の感情を感じた時に、ひとまず自分が怒ることになった原因そのものは棚上げし、その「怒り」の感情を鎮めるよう努力することにしました。こんな時「怒り」の根本原因は解決していませんので、「怒り」の感情を完全に消すことは非常に難しいです。しかし、椅子から立ち上がってコーヒーを淹れたり、トイレに行ったり、深呼吸をしたり、ちょっストレッチしてみたりすることで、盛り上がった怒りの感情を、ある程度鎮静化させるのは十分可能だということがわかりました。私の場合、このほかに、卓上アロマ加湿器を使うのも、大いに効果がありました。

仕事で「怒り」を感じてしまった場合は、どんなに忙しくても、3分とか5分で良いので、仕事を中断する決断をし、体を動かしたり、窓の外を見るなど、自分ができる範囲で気分転換をするほうが、精神状態も仕事の質も向上します。また、別の本に書いてあったのですが、「怒り」の感情が生じた場合、家族の写真を見る、数を100から1まで数える、といったことも効果があるそうです。よく海外の方はデスクに家族写真を飾りますが、これはそんな効果があったのか、と改めて納得しました。

怒りの感情を処理してから、根本原因を解決する

実際に怒りの元となった件については、一旦棚上げして時間を置き、自分自身が冷静になった時、改めて当事者と話し合いをする、という手順を取ったところ、これがとても有効なことが分かりました。意見のすれ違いだと思っていたことが、実は私の認識誤りで、相手も私とお互い同じことを考えていた、ということもありましたし、相手と自分とで意見の食い違いがあった場合でも、話し合いによってお互いが納得できる着地点に到達できる、ということがわかりました。

今まで私は、自分が納得できないことがあると、自分の「怒り」の感情をしっかり処理しないまま、その感情を抑えつつ、即座に問題を解決したくて、相手にすぐに話をしに行くタイプでした。しかし、それだと自分の怒りの感情が、冷静な思考を邪魔してしまうので、あまり良いコミュニケーションの取り方では無かったと思います。それよりもまずは「怒り」の感情を処理することに集中し、感情が落ち着いて冷静になった時に、自分が「怒り」を感じたこといついて、冷静かつ正直に相手と話し合ったほうが、物事は解決しやすい、ということもわかりました。

怒りを抑えこまないほうが良い場合もある 

仕事が辛い、人間関係が辛い、と思う理由は人それぞれ千差万別ですし、例えば、非常に理不尽な仕事を押しつけられてブラックな環境で働かされているとか、ハラスメント的なことをされた場合、怒りの感情を無理やり抑え込むのは得策ではないと思います。

しかし私が体験したような、仕事場での良くある葛藤については、前述したような方法で、ひとまず自分の感情を落ち着かせると、その後しばらく、自分自身の精神的苦痛を軽減することができます。誰でもわりと簡単に即日試すことができるのでよかったらトライしてみてください。

今後とも、アンガーマネージメントについて今後とも自分なりに研究していきたいと思います。