Google workspace から Office365に移行した感想

会社が Google workspace (旧:g-suite)から Office 365 に全面移行しました。入社後、ずっと Google を何年も使ってきていて慣れていたし、それなりに気に入っていたので、私としては泣く泣くGoogle と別れを告げた訳ですが、Google workspace とOffice 365、 両方を使ってみた感想を残しておきたいと思います。いちユーザーの主観的な感想にすぎませんので悪しからず。もし何か間違っていたら教えてください。

 

外部ツールとの連携は Google Workspace の方が得意

Google Workspace は、外部ツールとの連携が得意。slack, zappier, Trello等々。Office365 もそれなりに連携をしているが、Google Workspace に比べて、連携できるツールは限られているし、連携して出来ることの幅も狭い印象。あと、google アカウントでログイン出来るツールは多いが、Officeアカウントでログインできるツールは圧倒的に少ない。

Office365は「すべてブラウザで完結」が不向き

Google Workspace は全てのツールがブラウザベースとなっていて、 Chrome上ですべての操作が完結する。一方、Office365の場合、一応、どのツールもブラウザ上で使うことが出来るようにはなっているが、ブラウザ vs デスクトップアプリで機能比較をすると、ブラウザバージョンの方は、使える機能が限定されている。たとえば、Google spreadsheet はブラウザ上からマクロが書けるが、Excel はブラウザ上からマクロは書けない。使い勝手もアプリのほうが良い。Google から Officeへの移行直後、Google 時代のように、ブラウザだけですべての操作を完結させようと試みたが、結局、前述の理由により、アプリとブラウザを併用するようになった。結果、PCの容量が、Officeによって、かなり消費されるようになったと思う。もちろん、PCの使用に不都合が生じるほどの深刻な容量不足にはなっていないが、Google をメインに使っていた頃は、PCの容量は常に8割以上空いていたので、なんとなく残念な感じがする。

オンラインでのドキュメント同時編集:Office365でも可能

G-driveで何よりも便利だったのは、オンライン上でのドキュメント共有 & 同じドキュメントを複数の人で同時編集できる機能。Office365への移行により、これが出来なくなったら嫌だなあと思っていたが、実際は同じことがOffice365でも出来ている。ちなみにこの同時編集機能、2019年時点でOffice365ユーザーのみに許された機能になってしまったようで、Office 永続ライセンスを使っている場合は、使用できない。数年単位でライセンス費用のコスト計算をし、永続ライセンスを導入してしまった会社さんは、簡単には365には移行できないので、困った人がたくさん居たんだろうなあと思う。

 

flali.hatenablog.com

 

 

Google Workspace と Office365 どっちが良いのか?

Google と Office 365 だけを比べて「どっちが良い」と決めることは難しいと思う。細かい事に目をつぶって、ざっくりと言ってしまうと、ドキュメント作成、シート作成、スライド作成の機能は、Google も Office も持っていて、基本的な機能は、どっちもそんなには変わらない。

じゃあ 結局、 Google と Office365どっちが良いのよ?と迷っている人は、以下の判断で良いと思う。

  • Excel, Word (Powepoint) を使っており、日々の業務でマクロを多用している。➡ Office365
  • Excel, Word (Powepoint) を日々使っていて操作に慣れており、別のアプリに移りたくない。➡ Office365
  • Excel, Word (Powepoint) のファイルを、顧客との間で送受信している。➡ Office365
  • Excel, Word (Powepoint) に依存しない仕事をしている。外部ツールとスプレッドシート、メール等の連携をし、業務合理化をしたい ➡ Google

 

Microsoft アプリの将来について

 

Windows と共に、働き、生活してきた団塊ジュニア世代の私たち

私たち団塊ジュニア世代は Windows 98 の発売と同時期に社会人となり、新入社員時代から Excel, Word, Powerpoint を多用して、長いこと仕事をしてきました。家庭を持つようになってからは 、仕事で覚えたExcelやWordを使って家計簿を作り、年賀状を作り、 PTAや子供会の資料を作成してきました。Office ライセンスは自宅でも必須のアプリだったので、Office バージョンのサポート切れが発生するたびに、私たちは自腹で高額なOffice ライセンスを購入し、自宅のPCにインストールし続けてきたのです。大人になってからの私たちは、Windows と共に生活を過ごしてきた、といっても過言ではありません。

今後、私たちが送受信する、ハガキの年賀状は年々減っていくでしょうし、PTAの文書を作る機会も無くなるでしょう。しかし依然として、私たち団塊ジュニア世代には Office が必要です。20年前に作った「結婚しました」はがきのデータや、赤ちゃんだった子供の写真が入っている年賀状は、全て Office アプリで作成されているからです。(いちおう Googleでも Office ファイルを読み込み 編集する機能は、あります。しかしレイアウトが少し変わってしまうなど、マイナーな不具合が生じることがあります。)

今現在、Word や Excel は、ブラウザバージョンであれば完全に無料で使うことができますので、以前のようにOffice ライセンスにお金を使う必要は無くなりました。しかし私たちの世代が完全に Microsoft Office から離れる日はおそらく来ないのではないかと思います。

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 今の子供たちにはChrome Book が配布されている

さて翻って、自分の子供たちを見てみると、うちの地域では、子供たちには学校から Chrome Book が配布されています。(といっても通常は学校で鍵付きのロッカーに保管されていて、使う時だけ渡されている。)

PCに初めて触れた子供たちが使うツールは、 Google doc であり、Google スプレッドシートであり、Google スライドです。そこには、Windows OS も無ければ Word も Excel も無い。大学時代からWindows 漬けだった我々とは、全く違う世界がそこに広がっているわけです。

彼らが成長して社会人になった時に、Google VS Office の勢力図がどうなっているのか。また別の勢力が台頭しているのか。恐らく確実に、今と同じ状況では無いのだろうなと思います。 

 

 

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