インコの保温カバーを自作した話

【2023追記あり・この記事はアフリエイト広告を含みます】

 

インコの里親となり初めての冬を迎えました。

インコケージ内の温度を「20℃以上キープ」にすることを目指し、保温カバーを自作した話を書きます。同じように保温対策で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

なお、ケージ内の温度を何度にすれば良いかはインコの年齢、病気の有無、これまで育ってきた環境などで適温が変わってきます。一般的には、雛であれば25℃以上、成鳥であれば20℃以上と言われていますが、全く保温をせず外のケージで多頭飼いしているブリーダーさんもいらっしゃいますし、飼い主さんによって意見は千差万別です。様々な情報を参考の上、ご自身で適温を決めて頂ければと思います。我が家は元飼い主さんのアドバイスに基づいて温度を設定しています。

保温カバー(保温ケース)とは

ケージを保温するためのケースです。外部からの冷気が入らないようにケージを覆います。こんな感じ。

 

ネットなどで売っているアクリル製保温カバーは非常に高額です。(小さいものでも3万円~5万超)なので、カバーを手作りしている飼い主さんはとても多いです。

 

保温カバー(ケース)の材質

手作りする場合の材質はいくつか選択肢があります。

  • 段ボール(材料費無料。でも、光が遮られる。)
  • プラダン(100円ショップで購入できる。)
  • 中空ポリカーボネート(やや高額だが耐久性が高いので毎年使える。)
  • ビニール素材(かさばらないので保管がしやすい。)

ビニール素材のカバーはこんな感じです。

ビニール臭はインコに有害なのでしばらく干してから使った方が良いそうです。

 

私が大好きな、インコ漫画ブロガーえるぽぴさんは段ボール派だそうです。

 

私は悩んだ結果、中空ポリカーボネートを選びました。理由は以下の通りです。

①カバーで光を遮りたくない

②毎年新しく作り直すのが面倒

③火事を防ぐためなるべく燃えにくい素材を使いたい

 

 

保温カバー(保温ケース)の作り方

カバーの形はこんな感じ。コの字を縦にしたような形です。

前面と床面の2面が空いている直方体を作るイメージ。

f:id:Umix:20211226105429p:plain

保温電球、ヒーターはケージ外につけるので、これらの保温器具を設置する場所を考慮してポリカーボネートから4面の板を切り出し、養生テープを使って、上記図のような形を作りました。なお、養生テープの貼りが甘いと、使っている途中でカバーがバラバラに分解されていきます。丈夫なカバーを作るためには以下の点に注意してください。

  • 面と面の間は少し隙間がある状態にして、養生テープで貼り付ける。
  • 養生テープは裏と表に貼る。
  • 養生テープは、すこしずらした状態で重ね貼りをすると壊れにくくなる。(各辺表3枚、裏3枚ぐらい貼ると完璧です。)

保温カバー設置で工夫した点

組み立てる前にポリカーボネート板に慣れさせる

うちのインコは怖がりなので、いきなり組み立てずに、ひとまずポリカーボネート板を一面だけ天井に乗せたり、壁面に立てかけて、しばらく慣れてもらう時間を取りました。

 

前面はビニールのカーテンをつける

インコがポリカーボネート板に慣れてきたところで、保温カバーを組み立てて設置したのですが、その後、寒さが本格的になったところで、ケージの入り口や餌換え窓のある前面にビニールのカーテンをつけました。ビニールは数日干して脱臭をしてから使いました。

カーテンをつけたことで、部屋の温度が15℃くらいになった時でも、ケージ内は20℃以上を保つことができるようになりました。

(参考)使用している保温器具

参考までに私が使用している保温器具を書いておきます。我が家の保温器具は

サーモスタット内蔵のパネルヒーター

40w保温電球 & サーモスタット

という構成です。強力なヒーター1台ではなく、弱めの保温器具を2つにした理由は故障対策です。保温器具が2台あれば、万が一1台が壊れたとしても、もう1台が動いているので、ケージ内の温度をある程度キープすることができます。

また、サーモスタットについてはデジタル表示が良いという人が多く、最初アナログを買ったけどデジタルに買い替えた、という話も多数ありましたのでデジタルのものを選びました。

 

 

【2023年追記】携帯連動型の温度計を導入した

2023年秋に、Switchbot という携帯電話連動型の温度計を導入しました。

 
 
この商品は、気温の履歴を全て携帯電話に転送してくれます。これが非常に便利。
Switchbot 導入前は、サーモスタットの温度を見て慌ててケージを追加で温めたり逆に保温カバーを取って冷やしたり、ということが多かったのですが、Switchbot導入後はそのようなことが格段に減りました。
 

Switchbot温度計の利点

 
  • 1日でケージ内のどのように変化しているのか、把握できるようになる。
  • 毎日の履歴がたまってくると、例えば「天気予報の外気温が13度なら、家の中のケージがある場所はだいたい●度になるな」といった予測ができるようになる。

    ➡天気予報の外気温が低い場合、「今日はケージの温度が●度になりそうなので、2つ目のヒーターをあらかじえめセットしておこう」という具合に、予測をもとに対策ができる。

  • サーモスタット温度計が本当に正しいかの確認ができる。

Switchbot温度計の注意点

狭いケージですが、保温器具をつけて保温カバーをつけた後、ケージ内で温度の差ができます。保温カバーが空いている入口付近は温度が低く、奥のほうが温かいです。ケージ中央は暖かく保温カバー付近は寒いです。また、ヒーター近辺は暖かく、ヒーターから遠い場所は温度が低めです。

温度計を設置する際は、そのあたりを考慮し「インコが主に居る場所の近く」に設置するのがおすすめです。私は温度表示機能が無い四角い温度計をインコが居るあたりにぶら下げています。

 

 

 

Switchbot温度計は Amazonのセール中であれば1500円程度で購入できます。

 

 

 

おススメです。

 
いかがでしたでしょうか?参考になれば幸いです。