【予想】2020 第18回フリデリク・ショパン 国際ピアノコンクール 日本人参加者は誰か?

 

5年おきに開催されるショパンコンクール

今年はCOVID-19の影響で、2020年➡2021年に延期となりました。

ショパンコンクールのスケジュール 

【2021.1.24追記】ショパン・インスティテュートは、2021年1月18日のリリースで、2021年ショパンコンクールの日程を発表しました。現時点で予備予選は、2021年7月12日~23日に延期となっています。全てのセッションはYoutubeで視聴可能となるそうです。

 

chopin2020.pl

ショパンコンクール参加者の条件

参加者の条件は1990 - 2004 の間に生まれたプロフェッショナルレベルのピアニストと書かれています。 ショパンコンクール公式サイト

 

The Competition is open to every pianist representing a professional level of performance, who was born
between 1990 and 2004 

 

また、国際ピアノコンクール上位入賞者は、ビデオ審査または予備予選が免除されます。ではこの条件に当てはまっていて、参加が予想される、日本人若手ピアニストは誰でしょうか?

 

日本人ピアニストの参加者は?

2019年12月にショパンコンクールから正式プレスリリースがあり、日本からは90名が参加申し込みをしたことが明らかになりました。プレスリリースはこちら

★以下2020年3月10日追記★

予備予選参加者は2020年3月9日に発表となりました。

 以降の記事は2019年に私が行った予想です。

★追記ここまで★

反田恭平くん 1994年生まれ(25歳)

  

2012年日本音楽コンクールピアノ部門優勝の実績を持つ、国内で大人気のピアニスト。最近の肩書は、今最もチケットが取れないピアニスト

アニメ ピアノの森阿字野壮介のピアノを担当したのは記憶に新しいところ。ファンの間では一ノ瀬 海君のピアノも反田くんが担当したのでは、と噂になっています。

日本における近年のピアノブームを牽引したピアニストの一人と言って良いでしょう。超絶技巧が得意で情熱的、ダイナミックな演奏が得意なように見受けられますが、今はショパン大学でピアニシモをみっちり勉強中。2019年11月現在、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団と一緒に、ショパンコンツェルト1番のツアー中。これだけ見てもショパンコンクール参加が濃厚だと思われます。

  

かてぃんこと角野隼斗くん 1995年生まれ (24歳)

東大生でありながら、2018年にピティナ・ピアノコンペティション特級で、音大生達を抜いてグランプリを取った恐るべき天才であり、子供の頃からコンクール上位の常連。以前のインタビューでは研究者の道に進むことを示唆していましたが、最近はコンサート活動、SNSYou Tubeに力を入れており、コンサート集客のできる、プロのピアニストを真剣に目指しているようです。クラッシックピアニストには珍しく、ジャズピアノが得意。ポップスやゲーム音楽等も弾きますし、Youtubeのライブでは、視聴者のリクエストに応えてあらゆる曲をその場で即興メドレーにして演奏していました。クラッシックピアニストとして超一流の腕を持ちながら、このような柔軟性があり、大人のリスナーが多いクラッシック業界において、若者ファンの市場開拓ができる貴重な逸材。彼のコンサートチケットも、発売後比較的すぐに売り切れてしまうので、入手が難しく、私もまだチケットが取れたことは無いです。

 

牛田智大くん 1999年生まれ(20歳)

昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミー特別クラスに所属。小学生の時からずっとテレビ等に注目されていた、容姿端麗な王子様系ピアニスト。2018年に浜松国際ピアノコンクールでは第2位に輝きました。2016年に亡くなられた中村紘子さんの愛弟子。子供の頃から大人びた沈着冷静な立ち振る舞いでしたが、浜松国際ピアノコンクールファイナルでは中村紘子さんより勧められたという、S. ラフマニノフ 協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 を情熱的に演奏し、大変感動的でした。

ショパンコンクールの規定には、浜松国際ピアノコンクールの優勝・準優勝者は、コンクール委員会に認められた場合、予備予選免除となる、という記載があり、牛田くんはこの条件に含まれています。

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出場者の中では若年層組となりますが、前回のショパンコンクールでは、20歳で出場した小林愛実ちゃんがファイナルまで進んだ実績があります。若い牛田君の活躍が期待されます。

 

牛田君が2位を取った2018年浜松国際ピアノコンクールについては、NHKがドキュメンタリーを制作していました。今この番組はU-NEXTで観ることができます。私もこの機会にU-NEXTに新規会員登録をして観てみました。

「蜜蜂と遠雷」若きピアニストたちの18日

このドキュメンタリー、牛田君を中心としたコンテスタントの達の心境、緊張感、重圧、そしてコンクールの熱気や観客の高揚感が伝わってくる、とても良い番組でした。ショパンコンクールが始まる今、見ておいて良かったです。ドキュメンタリー内では牛田君が弾いたS. ラフマニノフ 協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 を観ることができます。彼が亡き恩師から勧められたというこの曲をどんな思いで弾いたのかがとても良く伝わってきました。また、番組内では、第一予選、本選での演奏直後、楽屋で牛田君にインタビューを取っているのですが、普段テレビのインタビューでは、とても冷静で的確に言葉を発する彼が、演奏直後にどんな様子だったか・・・コンクールの過酷さがとてもよく表れていた場面だったと思います。また、コンクール開催中のピアニストの日常については、私たちは普段は全く見ることができませんので、そのあたりをしっかり取材されていたののも、たいへん興味深かったです。

 

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本ページの情報は2019年11月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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ショパンコンクール前に読むべきおすすめの本 

ショパンコンクールを題材とした作品としては、漫画 ピアノの森がおすすめです。過酷な境遇で生まれ育った主人公が、ピアニアストを志す友人や良い恩師と出会い、ショパンコンクールを目指すお話です。フィクションですが、NHKのドキュメント同様、コンクールの緊張感、人々がピアノに魅了される様子がとても良く描かれていて、個人的に大好きな一作です。

 

 

 

 

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