スターウォーズ9 スターウォーズの取り扱いに迷走するディズニーをそのまま反映した一作
スターウォーズ9 を観てきました。
鑑賞直後のツイートはこちら
STAR WARS9見てきました
— うみっくす🐻英語で働くワーママ🎶絶対音感ホルダー (@Umi21994636) 2020年1月12日
良いと感じる人、悪いと感じる人がいて
評価分かれている
ということは知っていたのですが
鑑賞前は
事前情報をなるべく排除し
曇りのない眼で見てきました。
結果
ディーブなSWファンでは無い
(しかし一応前作をすべて見ている)
普通のファンとしては楽しかったです
私自身のSW体験としては
- 4,5,6 公開時 → 乳幼児~小学校低学年だったのでリアルタイムでは観ておらず。大人になってから1,2,3鑑賞後にビデオで体験。
- 1,2,3 公開時 → 大学時代にすべて映画館で鑑賞
- 7,8公開時 → 子どもと一緒に映画館で鑑賞
つまり私は、スターウォーズとほぼ同時期にこの世に誕生し、スターウォーズと一緒に大きくなった、といっても過言ではない世代。スターウォーズはいわば同級生のようなもの。
ちなみに私はディープなSWファンという訳ではありません。したがってスターウォーズと私の関係は同級生なのでちょくちょく接点はあり親近感も感じているが、家族や恋人レベルの距離感では無い、という感じです。
ではこの映画のおすすめポイントです。
こんな人におすすめの映画です
- スターウォーズは映画史に残る名作。新シリーズ 7,8,9 については賛否両論あるものの、SWファンもそうでない人も、全ての人がリアルタイムで映画館で見ておいて損は無い一本。
- ディープなファンで無い場合は、娯楽映画として普通に楽しめる可能性大です
- という訳で、みんな、とにかく映画館で今すぐ観ましょう。
U-NEXTで無料登録すると、映画館に行く前にスターウォーズシリーズの予習ができます。興味のある方は事前に予習をしてみてくださいね。
以下、ネタバレを含んでおりますので、まだ見ていない人は画面を閉じてください。
キャラクター設定・あらすじ共に非常に秀逸な出来だった、スターウォーズ7「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
これに続いた8、9については、娯楽映画として普通に面白かったものの、ストーリーに一貫性が無く、いきあたりばったりで作った、ということが誰の目にも明らかだったのがやはり非常に残念でした。
普通の映画であれば「映画として見せたい物語」がまず最初にあって、それをどう作ってどう商品として売れるものにしていくか、という視点から映画製作がされ、そして最終的に観客に作品として提供されると思うのですが、今回の3部作については完全に「スターウォーズという映画を6年間の間に3つ作って売りたい・・・(見せたい物語は決まってないけどね・・)」というところから始まったのだと思います。
もちろん、商業映画としてこのような始まり方は全然アリだと思いますし、否定はしません。しかし、このような始め方をするのであれば、ウォルト・ディズニーの名にかけて、最初の企画段階で知恵と手間をかけて、ディープなファンにも好かれるような、しっかりとした物語を最初からきっちり作っておいて欲しかったなあ、と思います。製作途中で良い物が作れそうに無いと分かったら、2年おきの公開という計画を変更して、1作に3年~5年ぐらいかけるべきだったのでは。
ただ、スターウォーズという物語世界自体は、そもそもジョージ・ルーカスが40年以上前に考えついたものであり、当時と今とでは「未来っぽさ」「技術のありよう」「宇宙観」なんかも随分変わってきています。C3POのぎくしゃくした動きとか、宇宙船のコックピットに配置されているやたら大きくていっぱいあるボタンとか、R2にデータを送る時に差し込む異常に大きいコネクターとか、その他もろもろ、2020年現在の私たちが持ってる一般的な感覚とSWの世界がの間にずれが生じているのは否めず、恐らく若い世代にはSWの世界観は現実味が薄く、正直古臭いものになっているんだろうなあ、という印象はありました。制作側としても若いクリエータが増えれば、SWのこうした独特な世界観を維持しながら創作を行っていくことが難しくなるんだろうな、という気も。
したがってディズニーとしては、最早、今の状態でのスターウォーズ存続は無理ゲー。最少コスト最短時間で軟着陸させクローズさせるべき。という結論になったのかもしれません。
個人的には、フォース、ジェダイの基本設定とスカイウォーカー家の血を存続させておいた上で、場面設定を1,2,3でやったような近未来的世界に大幅転換し(もちろんブルースクリーンを多用)、2020年の人類にとって古臭く無く、新世代にも受けいられられるような新しいスターウォーズ世界を作り、さらに時間と手間をかけて物語をきっちり作っていけば、SWはディズニーの目玉商品としての十分生き残り可能だったんじゃないかとも思います。
ともあれ、今後SWの続編はあるのか、SW関連創作はどうなるのか。これからののSWの動きに注目していきたいと思っています。初の実写ドラマ マンダロリアンについては面白いと評判なので是非見てみたいです。