ピアノ好き&女子全般におススメ★ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

見に行くべきかどうか、3分で決断できる映画情報

今回は

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

です。

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世間の評価

Rotten Tomato の 評価は非常に高く、92%以上の支持。

 

www.rottentomatoes.com

 

第92回アカデミー賞では6部門にノミネート。もはやここまでの情報だけでも「見て損は無い映画」だということが分かると思います。なお、日本のレビューサイトでも4.2点の高評価でした。

filmarks.com

 

  どんな人におススメの映画か?

こんな人におススメ

 

  • 姉妹がいる女子
  • 姉妹の娘がいるお母さん
  • 働く女子
  • 目標に向かって頑張っている女子
  • 結婚すべきかどうか悩んでる女子
  • 金欠の人
  • ピアノ好きな人

というわけで、ひとことで言うと、とにかく女子全般におススメです!

 

逆に、見ないほうが良いかもしれないのはこんな方々。

  • 結婚に否定的な女子。人生、結婚がすべてじゃないよね!と思ってる人。
  • 若草物語が好き過ぎな人。キャラクター・物語が自分のイメージと違うのは嫌だ、という人。

 

 若草物語が大好きな人は楽しめない可能性がある、という情報ソースは、ムービーウォッチメンです。ネタバレ情報を含んでいますので、鑑賞前の方はクリックしないでくださいね。

 

 私の感想

映画館のコロナ自粛営業解禁後、初の映画館でしたが、大変完成度の高い映画で、大満足でした。

 

 

働く女がぶちあたる性差別、結婚後の金銭問題、姉妹の仲睦まじい様子など、自分の実生活と重なって共感できる部分も多く、若草物語の世界にどっぷり入り込んでしまった感じでした。ちなみに私は、若草物語を短縮バージョンでざーっと読んだことがある程度です。若草物語を何度も読んで大好きだったとしたら、ひょっとして、ジョーが自分のイメージと違う、とか、気に入らない部分が出てきたかもしれません。

 

なお、この映画の大きな見どころは、三女のベスが弾くピアノです。ベスのショパンをバックにおしゃべりをする姉妹。ピアノがあるご家庭で育った方は、このシーンだけでも子供時代を思い出すと思います。ピアノが好きな方はぜひ劇場で聞いて欲しいと思います。

 

以下ネタばれなので、鑑賞がまだの方は、ここで画面を閉じてくださいね。

 

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この映画のエンディングは、姉妹が(いろいろあったけど)それぞれパートナーと巡り会って結婚し、パートナーと共に第二の人生を歩んでいく、というものでした。エンディングとしては正統派だし愛があるし、非常に良いまとまり方をしていたとは思うのですが、この映画を上映する今の時代を考慮するならば、ジョーの結婚はひとまず映画内では扱わなくても良かったのではないかと思いました。ジョーはエンディング時点では未婚のままで、作家としての第一歩を踏み出し、そこから自分で人生を切り開いていく、という方が今という時代にマッチしていたんじゃないかなあという気がします。「女性とお金と結婚」の問題を取り上げておきながら、結局、姉妹みんな結婚してハッピーエンドというのは、まとまりすぎてしまっている気がします。若草物語の作者、ルイーザ・メイ・オルコットも生涯未婚だったそうですし、ジョーは映画終了時点では、作家として自著の出版に成功し、未婚のまま人生を歩んでいく、という終わり方のほうが、この映画のテーマである「女性の結婚とお金」をより広く描けたのではないかと思います。その方が第2作目の可能性も期待できますし・・・。 原作読んでないのでかなり乱暴な考察ですが・・。