感想 パリに見出されたピアニスト ピアノをもっと聞きたかった!
ピアノ好き界隈で今話題の、パリに見出されたピアニスト、見てきました。
鑑賞直後の私のツイートはこちら
#パリに見出されたピアニスト
— うみっくす🐻英語で働くワーママ🎶絶対音感ホルダー (@Umi21994636) September 29, 2019
不遇な環境で育った男子のサクセスストーリー で癒やされたい、フランス映画見たい人にはおすすめ。ピアノマニアのうみっくすにはイマイチでした。監督は多分、ピアノや音楽そのものより、主人公が他者との交流により壁を乗り越えて成功する話を描きたかったんだろうな
ミニシアター、フランス語、ピアノ、と映画を見るシチュエーションとしては、とても心地良い条件が揃っていたのですが、いかんせん、いろんなエピソードを盛り込みすぎてて、ピアノのシーンが短く、ピアノ好きには物足りなかった!
あと、ピアノ好きにはいろいろと納得できないことが多かった!!
(以下ネタバレなので見たくない方はブラウザ閉じてくださいね。)
主人公マチューは警察に追われながらもピアノを弾いてしまうぐらいピアノ好き。
しかしそんなにピアノが好きなら、自室のピアノの蓋に物なんて置かないはず。
(日常的にピアノを弾いてれば蓋に物は置けない)
マチュー、音楽教育受けてないのに何故、先生の指示を一発で理解できたのか?
コンクール、コンツェルトなら事前リハーサルに来ない時点で、普通は失格。
そもそもコンクールが最初からコンツェルトってことは無い。
その他もろもろ、突っ込み入れるところが多すぎて。。
ちなみに映画の中で私が一番好きだったのは、泥棒中にショパンのワルツでエアピアノするシーン。美しいワルツがゆっくり流れる中、マチューは暗闇でエアピアノ。美しい。。。シチュエーションを冷静に見たら「そんな馬鹿な!」という場面ですが。。
そしてクライマックス ラフマニノフ協奏曲2番。
時間の関係で、まさかの細切れ。。。
私は予告にラフマニノフ 協奏曲2番が出たから聞きに来たのよー(泣)
恐らく、エピソードをいろいろ詰め込みすぎたせいで
最後は駆け足になってしまったのでしょう。。
個人的には
子供の頃に出会ったピアニスト
不遇な家庭環境
ピエールとの出会い
恋愛
コンクール
これ以外はストーリーから削除しても良かったんじゃないかなあ、と思います。
あと、コンクールの敵役(マチューと対象的に多分お金持ち)との、関わり、対比が無かったので、そこはもっと描写があった方が良かった。さらに、恋人をコンクールのライバル役にすれば、もっと面白かった気がします。
ちなみに日本で、
複雑な家庭環境
天才ピアニスト
コンサート
といえば
という大傑作漫画(及びアニメ)があるので、どうしてピアノの森と比べてしまい、見劣りしていると感じてしまいました。
そんな訳でパリに見いだされたピアニスト、秋のデートに、肩肘張らずのんびりハッピーエンドな話が見たいという人にはおすすめかな、という感じです!