語学留学について。効果とデメリット、語学留学に行くべきタイミングとは。

1日朝から晩まで90%英語だけで仕事をしています。

 

今日はそんな私が、語学留学は英語力向上に効果があるのか、ということについて書きたいと思います。お子さんに「語学留学したい」と相談され判断に困っている親御さんにも、語学留学とは何かを、わかりやすく解説します。

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この記事のまとめ

 

  • 数か月~1年程度、海外に語学留学しても高い英語力は身に付きません。語学力を高める方法としては、短期海外留学はベストな選択肢では無いです。

  • 語学留学の効果は英語力ではなく「異国で暮らす経験をし、視野を広げる」ということです。

  • 若い頃に、海外生活経験をし視野を広げることは、決して無駄ではありません。

  • 語学留学をしたい場合は学生のうちにしましょう。

  • 社会人になってから、会社を辞めて語学留学をすると、留学終了後、再就職に支障が出る可能性があります。

 

 英語が好きならやっぱり留学してみたい!

外資系企業など英語を使って仕事をしている人達は、留学経験者が多いです。

特に語学留学経験者は大変多く、語学留学をしたことが無い、という人のほうが少数派です。

 

これは何故かというと、英語が好きで、頑張って勉強してきた人達は、

人生に一度は海外で暮らしてみたい。海外で生活できるか試してみたい。

いう願望を必ず持つからです。

 

結果として英語が好きな人達は、かなりの割合で若いうちに留学を経験します。

しかし、語学留学経験がある=英語ができる、という訳でも無いのです。

 

語学留学の経験がある=英語ができる では無い

私の経験上、仕事で「この人は英語がうまいな」と思う人の多くは、意外と語学留学に行っていなかったりします。

 

では彼らがどうやって英語を学んだかといえば、

 

  • 日本の大学の英文科・英語科で専門的に英語を勉強した
  • 日本の大学で、外国人の教授から講義を英語で受け、英語で卒論を書いた
  • 仕事で長年、海外の人とコミュニケーションを取ったり一緒に仕事をしてきた
  • 海外で働いていた
  • 海外の大学または大学院で、英語以外の専門分野をがっつり勉強した

です。

このような人の方が、語学留学経験者に比べて、圧倒的に英語のレベルが高いことが多いです。

これを逆に言うとつまり、英語力をビジネスレベルにまで高めるためには、数カ月〜数年の語学留学ではなく

  • 英語をかなり長時間、効果的な方法でしっかり勉強する
  • 英語を使って、英語以外の分野の勉強をしたり、仕事をする

このような経験をする必要がある、ということになります。

 

語学留学に行く意味は何か

もしあなたや、あなたのお子さんが今、語学留学を考えていて、その目的が英語力習得なのであれば、語学留学は最適な選択肢とは言えません。

 

英語を本当に身に付けたいのであれば、数か月~1年、高額な生活費や学費を支払って留学するよりも、日本の大学や専門機関で、質の良い英語教育を受けたり、外資系企業でインターンとして働いた方が、英語力は伸びます。

 

例えば、平日は外資系企業でインターンをしながら、週末は【 Engkish Boot Camp(イングリッシュブートキャンプ)】 のような集中型の英語教育を受ける生活を続けた方が、海外留学をするよりも、少ない費用で確実に英語力を向上させることができます。

 

語学留学は観光の要素も大きいので、旅行気分の参加者が多いですが、ブートキャンプのような短期集中型英語教室に参加する人たちは、仕事や研究などのため、短期間で本気で英語を習得したいと思っている人が多く、そのような方々と一緒に学習することで、とても良い刺激をもらえます。「自分も本気で頑張ろう!」と英語学習のモチベーションもあがります。

また、国内で英語学習をしている場合は、学校や仕事に通いながら、英会話学校やオンラインの英会話レッスンを受けることが可能です。国内最大手のオンライン英会話DMM英会話さんは24時間レッスンを行っていますので、平日仕事が終わった後でもレッスンを受けることができます。(DMM英会話さんは無料体験あり)

 

語学留学は、観光や留学仲間との交流などで、時間を浪費しがちですが、国内で英語学習をした場合、無駄な時間を過ごすことなく、英語学習だけに集中できます。

海外生活を経験すること自体は意味がある

一方で、若いうちに語学留学し、海外生活を経験する、というのは大きなメリットがあります。

若いうちに海外生活を体験し、海外出身の友達を作ることにより、自分の視野を大きく広げることができます。日本での生活に悩みや不安を抱えている場合、「海外で働いて暮らすこともできる」と知ると、今後の人生の選択肢が大幅に広がります。自分の居場所は日本だけでは無い、と知ることは本当に重要です。


また、若い人は特に、留学することによって

 

通訳になりたい

海外で働きたい

航空会社で働きたい

貿易の仕事をしたい

 

など、自分の将来の具体的な目標が見えてくるかもしれません。学校以外の場で世界を広げることが難しい若い人たちについて、これはかなり意味があります。

また、日頃、日本国内で英語を勉強していると、ネイティブスピーカーもしくは日本人の先生から英語を学ぶことになりますが、実際にビジネスで英語を使う場合、アジアの人、ヨーロッパの人など、英語が母国語では無い人と英語を使ってコミュニケーションすることが非常に多くなります。したがって語学留学で知り合った非英語圏の外国人とコミュニケーションを取る、ということは、とても良い経験になります。

 

では結論です。

 

語学留学は、海外生活を経験し視野を広げる効果がある、観光以上 留学以下の遊学である

 

したがって、

 

  • 短期海外留学では英語力の大きな向上はできない可能性が高い。
  • 英語学習者の常として、語学留学に行きたいと思うのは普通。
  • 語学留学に行くことは悪でも無駄でも無い。
  • 人生で1度はやっておきたいと思っているのであれば、学生時代に行っておく。
  • 仕事を辞めて、留学後の再就職失敗、というリスクを取ってまで、行くものではない。

 

いかがでしたか?みなさんが語学留学をする際の参考になれば幸いです。語学留学については相談に乗ってくれる専門機関も多いですし、専用サイトもあります。良かったら参考にしてみてください。 

スクールウィズ (世界の語学学校を検索し、見積もり・申し込みができます)

また高校生以下の方は無理ですが、大人であれば、海外でワーキングホリデーやインターン制度を利用して働くと、より高度で実践的な英語力身に付けることができます。

このような制度もありますので、興味のある方は見てみてください。

ミッション実践型インターンシップ『グロキャン!』

 

ホリエモンの留学に対する見解

【2020年9月追記】

先日、ホリエモンが「海外留学は時代遅れた」という動画を出しました。友達作りも大学レベルの勉強も、すべてオンラインで出来る今、留学にお金を使うのは無駄だ、という内容です。確かに彼の見解はもっともですし、賛同できます。しかし、海外留学生活は、それ自体が留学者の「やりたい事」や「夢」であることが多いので、彼の主張は、例えてみれば「ネット使えば世界中の道路や街並み、観光地を観ることができるんだから、わざわざ海外旅行する意味ないよね」と言っているのと同じかなあ、という気もします。ネット閲覧することで、自分の「見たい・知りたい」という欲求が満たされるのであればそれで良いと思うし、実際に物理的にその国に住みたい、その国の学習者/先生たちと face to face で話がしたい、と思うのであれば留学すれば良い、というのが私の考えです。

youtu.be

 

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