公文の英語は、子どもの英語力強化に効果的なのか?

ビジネスレベルの英語力を持つ立場から、公文の英語について、子どもを実際に通わせた感想 & ママ友からヒアリングした感想を書きたいと思います。

 

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この記事のポイント

 

  • 公文英語は単語、熟語、例文の蓄積に役立ちます。
  • 公文は週二回。子どもだけで通えるので、働くママでも通わせることができます。
  • 公文英語では、子どが文法を完全に理解しないまま単元だけが進んでしまう、という事象が頻発してます。子どもに公文英語を習わせる場合は、親による定期的な理解度チェック&フォローが必須。
  • 英語教育を100%プロに任せたいと考えている方には、公文は不向きです。

 

背景

 

公文に通った期間

➡️ 小学校高学年の間、3年弱

動機

➡️ クラスメイトが何人も通っていた
➡️ 多くの同級生が英語・英会話を習っていたので、我が子だけ「小学校の授業で英語が理解できない」という状況になるのを回避したかった
➡️ 私がフルタイムで働きだしたので、学童保育代わりに習い事をさせたかった

私の英語教育に対する考え方

 ➡️ 英語早期教育は、望ましいが絶対必要という訳ではない。
 (早期教育無しでも英語は話せるようになる。)

➡️ 英語は楽しいし、好きになっていれば、後々楽しく勉強できる。小学生のうちに、親・本人双方の負担にならない程度に習わせてあげて、英語好きな子にさせたい。 

 


こんな訳で始めた公文英語。我が子は予想通り、放課後にお友達とみんなで楽しく公文に通いだしました。週2回で月7,150円。学校が終わった後、お友達みんなで集まって一緒に公文に行き、みんなのプリント学習が終わるのを待って一緒に帰っていました。全員が終わるのを待っていると、わりと時間がかかり、私の帰宅時間と公文から子供が帰る時間がほぼ一緒になりました。ワーママの私としては、公文を習わせる動機となった、学童保育代わりに公文を利用するという希望が見事、実現したわけです。

 

英語そのものについては、以前から我が子本人に「英語がやりたい」という強い意欲がありましたので、あまり親が声をかけなくても、自分でこつこつプリントをしていました。時には子どもにせがまれて、私が丸付けをすることもありましたが、基本的には本人に任せ、親はあまり介入しませんでした。


そして時間が経つこと約3年。

教室を経営していたメインの先生が退職されることになり、近隣のベテラン公文先生がその教室を引き継ぐことになりました。

 

新しい先生はかなり英語に前向きな方だったようで、これまでの先生は全くやっていなかった「英検」の受験を子ども達に推奨したのです。

 

公文英語をずっと頑張っていて自分には英語力があると思っていた我が子。張り切って英検を申し込みました。教材の進度から判断し、合格する可能性が高い4級を選択しました。

 

そして英検の10日ぐらい前のこと。

公文から子供が持ち帰った検の練習問題を家でさせてみて、そこで初めて気づいてしまったのです。我が子は、英文法の基礎的なルールがそもそも理解できていない、という事実に。

 

結局、子どもが理解できていなかった英文法については、私がマンツーマンで10日かけて徹底的に勉強し、無事英検には合格しました。しかし、更なる文法知識の混乱を避けるため、一旦、公文英語を退会することにしました。

 

後で周りのママ達にリサーチをしてみたところ、周りのお子さんたちの多くも、英語の理解度に不安があり、退会されていました。

 

そして、その後調べてみたところ、公文は自主学習を重視しているため、講師が生徒にマンツーマンで詳しい指導をしないようにしている、ということのようでした。

 

1010kurakki.com

 

 

ちなみに、語学を学ぶ方法として「文法を理解しないまま、ひたすらインプットを増やす」いう学習法は、間違いでは無いと思います。ひとまず沢山のインプットを行うことで結果的にそこから文法を体得していく、というのも語学習得方法としてはアリです。

 

ただ、そのような学習方法は四技能のうちの「聞く」「読む」で行われるべきだと思いますし、「書く」という場面においては、やはり言葉の正しい使い方を理解して、正確な文章を書くことに注力するほうが学習効果が高い気がします。

 

では最後に公文英語を行う場合の注意点です。

  • 子どもに、公文英語を習わせる場合は、親がしっかり状況把握をすること。
  • 子どもが、どんな問題をどのように解いているのか、ちゃんと文法を理解して問題を解いているのか、確認し、もし子供の文法理解が間違っているようなら、自分で教える。問題が解けていたとしても、文法理解があいまいである場合があるので注意。
 
我が家で使っている英文法の参考書はこちら。とてもわかりやすく書かれていて、子どもに英文法を教える時にとても役に立ちます!