おかあさんになってから、英語を使って世界の人と働きたいという夢が叶った私

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英語を使って働いてます

私は二人の子どもを持つ、お母さんです。普段は会社員として働いています。

私は毎日、1日中、ほとんど英語だけを使って、いろんな国の人たちと協力して、システムを開発するお仕事をしています。私は小さいころから、こんな風に世界の人と仕事をするのが夢でした。私は子供を出産してお母さんになってから、夢が実現しました。

今日は、私がどうやって今の仕事をするようになったか、お話したいと思います。

さいころから英語が大好きでした

私が英語に最初に触れたのは、たぶん幼稚園ぐらいの時だったと思います。
お母さんが買ってくれたカセットテープ(今でいうCDのようなものです)が、私と英語の最初の出会いでした。テープから流れる「白雪姫」の英語の声が本当にきれいで、私は何度もテープを聞いて、白雪姫の真似をしました。

当時は今のようにインターネットや YouTube もありませんし、子ども向けの英会話教室なんかも殆ど無かったと思います。私が小さかった頃、英語を聞こうと思ったらテープを買うしか方法がありませんでした。

私は、お母さんから買ってもらったテープを何度も聞いたおかげで、テープから流れる英語を覚えてしまい、さらにテープの発音と同じように英語を発音できるようになりました。後になって、まわりの人から「英語の発音がとてもきれいね」と言われるようになりましたが、これは小さい頃に聞いたテープのおかげです。周りの人に発音を褒められたことで、私はますます英語が好きになりました。

外国人の人のお客さんと片言で会話していた母

私が子どもの頃に住んでいた家の近くには、港がありました。
そして私の家は、小さなお店をやっていて、お鍋やフライパンなど、いろんな家庭用品を売っていました。
時々、外国の人たちがそういった商品を買うため、お店にきました。たぶん、外国の人たちは船で港にやってきて、船で使うのに必要なものを買いに来ていたのだと思います。
(このお店には、他にも、港町のニューハーフバーのママとか、本当にいろんなお客さんがやってきて、面白いエピソードがいろいろあるのですが、この話はまだ後日。)

私の母は、ほとんど英語が話せないのですが、それでも片言の英語で、外国から来たお客さんたちと楽しそうに会話をして、お鍋やお皿などを売っていました。

外国から来たお客さんたちは、陽気な母と小さな私たちに会えたことが嬉しかったようで、来店した翌日、わざわざ、またお店にやってきて、私たちに、自分の国の食べ物を持ってきてくれたりしました。

子どもの私から見て、海外の人と会話をしている母の様子はとてもかっこよく、私もお母さんみたいに、英語を話せるようになりたいな、と思ったように記憶しています。

英語が得意だったのでいっぱい勉強しました

こうして、私は大きくなるにつれ、ますます、英語を話せるようになりたいな、英語でもっといろんな人とお話をしたいな、と考えるようになりました。

中学生になってからは、小さいころに聞いていた英語のテープより、もっと難しい英語のテープを買ってもらいました。また、自分でラジオの英会話講座を録音して、何度も聞くようになりました。高校生になってからは、郵便局でアルバイトして自分でもテープを買い足しました。今にして思えば、当時、英語を聞くためだけに随分カセットテープを買ったなあと思います。また、近所の教会で宣教師の人が英語を無料で教えている、と聞けば、出向いて行って英語を教えてもらったりもしました。高校生になった時には、おばあちゃんに頼み込んで英会話学校にも通わせてもらいました。毎週、英会話のレッスンがある日は、レッスンが始まる時間より、1時間も早く英会話学校へ行き、ロビーで先生たちをつかまえて、ずっと英語で会話をさせてもらいました。
(のちに自分が英会話の先生になったあとで気づいたのですが、当時、英会話の先生たちは、自分たちの指導時間外に、完全ボランティアで私の英会話修行につきあってくれていたんだと思います。本当に感謝です。)
また、英会話学校や高校で行われる英語スピーチコンテストにも出場し、賞をもらったりしていました。ある時はコンテストの賞品として、歩きながらでもカセットテープが聞ける小さな音楽プレイヤーをもらったこともありました。これは本当に嬉しかったです。

こうして私は、10代の子どもなりに、いろいろと工夫して英語を勉強していきました。他の教科の勉強はあまり好きではありませんでしたが、英語は何時間勉強しても飽きず、本当に楽しかったことを覚えています。

大学でも英語を勉強しました

私はこうして大好きな英語の勉強を続け、結局、大学でも英語を勉強しました。しかし、大学の卒業が近づき、どんな仕事をしようかと考えた時に「英語は大好きだけれど、よく考えると、ネイティブスピーカーであれば英語を話せるのは当たり前。社会人として生きていくためには、英語が話せるだけで仕事をするのは難しいだろうな」という危機感がありました。そこで、英語以外にも何か手に職をつけるため、システム開発の会社に就職し、システム開発を学ぶことにしました。

お母さんになることに決めた

システム開発の仕事は自分にとても合っていたので、毎日、会社の仲間や後輩、先輩たちと楽しく忙しく働きました。何社か転職も経験しましたし、仕事中、ごくたまに英語を使う機会にも恵まれるようになりました。しかしそうやって忙しく働いているうちに、気が付けば30歳になろうとしていました。パートナーとも話し合い、そろそろ子どもを産んで育てようと決めました。子育てのしやすい土地を探し、家を建てて引っ越しました。引っ越した後は、妊娠出産に専念するために再就職をしませんでした。
ありがたいことに、すぐにとてもかわいい赤ちゃんが生まれました。2年後にはもう一人、赤ちゃんに恵まれました。子育ては、会社の仕事と比べものにならないほどの激務で、泣きそうになってしまうこともしばしばありましたが、かわいい子どもとの毎日はとても忙しく、毎日は、あっという間に過ぎていってしまいました。

英語を生かして働いてみたら、もっと働きたくなった

子ども達が幼稚園に入ると、少し外に出て働いてみたいと思ったので、英語が話せる人向けのパートを探して、1週間に2・3日、数時間だけ働くようになりました。英語を使う短時間のパートは結構あって、大学の先生の元で翻訳をしたり、英会話学校で子どもたちに英語を教えたりしました。

好きな英語を使って家の外で働き、「あなたにこの仕事をしてもらって助かりました。ありがとうございます。」と言われるのはとても楽しく、また、お金も稼げるのも嬉しく「もっと働きたいなあ」と思うようになりました。

英語を使って働いてみたら、英語がもっと上手になりたくなって、その昔やっていたみたいに、インターネットから英語のラジオをダウンロードして、いっぱい聞くようになりました。そして2人の子供たちが小学生になってからは、1日中働けるフルタイムの仕事を探してみることにしました。

お母さんが仕事を探すのは難しかった

こうして私は、フルタイムの仕事を見つけるため、就職活動を始めたのですが、仕事探しには想像していた以上に苦労しました。そう、専業主婦で子持ちの女の人を雇いたいと考える会社はとても少ないのです。専業主婦は、社会人生活から遠ざかっているので、他の人に比べて仕事がうまくできないかもしれません。子どもの病気で仕事を急に休むかもしれないし、家で子どもが待っているので残業もほとんどできません。だから多くの会社は、主婦を積極的には採用したがらないのです。

私は毎日毎日、いろんな会社に応募しましたが、面接に進むことは少なく、たいていは書類審査で不合格となってしまいました。面接まで進んで不合格となったことも、何度もあります。
「専業主婦なんだから仕方が無いよね。この会社とは縁が無かったのだから気にしないで頑張ろう!」
不合格となった時も気持ちを切り替えて、別の求人を探し続けました。 

お母さんの私がスカウトされた! 

こうして就職活動を続けていたある日、社員の半分が外国人、という会社で事務の面接を受けることになりました。 そこで面接を受けていた時、突然アメリカ人の女性が部屋に入ってきました。そして「あなたは事務で応募してきたけれど、システム開発のキャリアがあるのだったら、システムの仕事をしてみない?」と、なんと私をスカウトしたのです。

こうして私は彼女のチームのメンバー数人と面接を受けることになりました。当時、私を面接してくれたのは、出身国がばらばらの外国人3人でした。私は彼らに、自分はシステム開発の経験があるが、開発からは随分遠ざかっていて役に立つかどうかわからない、そして、自分はまだ小学生の子どもが居るので残業は出来ない、ということを、正直に話しました。そのうえで自分がこれまでどんな開発に携わってきたか、どんな事を知っていて、どんな事ができるのかを、英語で一生懸命お話ししました。

結果、どうなったと思いますか?私は採用されたのです。

英語を勉強することのメリット

自分の経験から、若い人に伝えたいことがあります。


今、あなたは、日本の中で、自分が輝ける場所を見つけることできず、悩んでいるかもしれません。そんな時は世界に目を向けてみてください。世界規模で考えれば、あなたを必要としている人、あなたが輝ける場所はどこかにあります。

英語を勉強するということは、自分が輝ける場所を探すための第一歩です。

ぜひ楽しんで英語を学び、自分の可能性を広げてくださいね。

 

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