【感想】絶対おすすめ!「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」

 
 
劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~ のポイント

 

  • みんなに見て欲しい!100%おすすめの名作です。日本が世界に誇る一作!
  • 特にこんな人に見て欲しい 
    → 吹奏楽頑張っている人、音楽好きの人 
    → 吹奏楽頑張っているお子さんをお持ちの親御さん

 

日本人として日本に住んでいながら、世界的に大人気の京都アニメーションを、くだんの事件が起きるまで全く知らなかった私。

今頃になってようやくアニメを見ました。

劇場版 響け! ユーフォニアム ~届けたいメロディ~ [DVD]

鑑賞前は小説もアニメシリーズも一切見ておらず、予備知識ゼロの状態。

 

結果。。。

 

オープニングからエンディングまで、何度も号泣してしまいました。

鑑賞直後のツイートがこちら。

 

 

あまりに映画が素晴らしかったので原作小説も読みました。

 

 実は私、ここ2ヶ月の間に

と、音楽を題材にした映画を立て続けに見てきたのですが、この4作の中では、「響け!ユーフォニアム」が圧倒的に完成度が高く、また個人的に心に響きました。「響け!ユーフォニアム」はそもそも、映画製作前にアニメシリーズで既にキャラクターデザイン、作画ノウハウ、膨大な吹奏楽知識の蓄積ができているため、一本撮りきりの映画に比べると、圧倒的に強い土台を持っているな、というのが伝わります。一本の映画作りの中で製作に使える時間には限りがありますが、このようなアニメシリーズを映画化したことで高い完成度が実現できたのだと思います。(と言いつつも、私、アニメの分野専門家では無いので間違っていたらすいません。)

それではおすすめポイントを説明します。

 

瞬間瞬間の画面の美しさ。

 

画面構成、緻密さ、情景描写が圧巻。1カット、1カットがどれも丁寧にデザインされ、気の遠くなるような緻密さで描かれています。たった数秒しか映らない風景、一瞬しか映らない楽器の描写でさえ、全然手を抜いてない!アニメーターさん達はどれだけの時間を使ったのだろうと想像しただけで恐ろしい。

 

言語外・ストーリ外の描写の細かさ。

 

一般的に、小説やコミックを映像化すると、言葉による表現が、キャラクターや役者の演技に取って代わるため細かい心理描写がどうしても減ってしまいます。以前見た「蜜蜂と遠雷」、「ピアノの森」でもこれが顕著に感じられました。しかし「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」はこれがほぼ無い!そして、むしろ小説には書いていなかった情報まで視覚的に見せています。

 

  • あすかちゃんが毎晩夕ご飯を作っている、ということを見せるシーン
  • あすかちゃんのお母さんの尋常でない様子が、あすかちゃんには普通な日常である、ということがわかる、ある事件のシーン
  • 緑輝ちゃんが、コンクールの前、いかに沢山練習したかが一目でわかる描写
  • みんな練習しすぎて、本番ではもう楽譜なんか見る必要が無くなっている、ということを表す描写

 もうこれだけで涙腺決壊しました。(今こうして書いているだけで泣ける。)

 

 

吹奏楽・楽器・音楽に対する敬意を感じる

 

楽器の描写については、とにかく一切手を抜いておらず、楽器の微細な光り方、細部に至る構造、演奏時の指使いまできっちりと表現しています。これだけでも見る価値あり。

そして特筆すべきは、曲の演奏シーンで曲をしっかりかなり長め丁寧に聞かせている、ということ。これが本当に嬉しい。これまで見た音楽映画の中で、肝心な演奏シーンを長め取ってしっかり聞かせていた映画は殆どありませんでした。(評判の高い「蜜蜂と遠雷」ですら曲演奏シーンはかなり端折っていて物足りませんでした。)曲を演奏している時間にはあまり物語を進行できないので、映画を作る側としては、演奏時間を必要最小限にして切り上げたい(本来の物語進行に時間を費やしたい)と考えるのは当然といえます。しかし音楽を題材とした映画を作るならば、やはり音楽に敬意を払って、主題である音楽そのものを流す時間をを大切にして欲しいんですよね。。このへん、京アニさんはわかっていらっしゃる!と思いました。

 

DVDは市販されていますが、TSUTAYA DISCAS では無料体験をやっていますので、無料でレンタルすることができます。 おすすめです!